低動力のエアレーション式輸送機! 鉱工業品、食品、医薬品、化学品など、すべての粉体に |
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粉体に適切な方法で流体を加えると流動化現象が起こり、粉体は安息角を失いあたかも水のように波打ちます。この状態に対しわずかな傾斜を与えると、粉体は水が樋を流れるように流下します。これがエアースライダーです。 | ||
検査が終わり出荷待ちのエアースライダー群 |
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食品工場に納入されたサニタリー式エアースライダー |
鉱工業品 | セメント、タルク、硅砂、長石、フライアッシュ、煙灰、集塵灰、カーボン粉、カーボンブラック、リン鉱石粉、グラファイト、マグネサイト、二酸化マンガン、アルミナ、ボーキサイト、シリカ、石膏、石灰、ソーダ灰、陶土、ベントナイト、微粉炭、石粉、消石灰、建材粉、など |
食品 | 小麦粉、デキストリン、グラニュー糖、ブドウ糖、米粉、きな粉、など |
医薬品、化学品 | 重炭酸ナトリウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、硫安、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、酸化鉛、合成樹脂粉、アセチルセルロース、粉石鹸、リン酸ナトリウム、など |
※その他、流動化しやすい微粉~粗粉なら何でも可。
構造 |
寸法・輸送能力・質量 |
A[mm] | B[mm] | 輸送能力[m3/h] | 質量[kg/m] |
50 | 125 | 3 | 25 |
100 | 160 | 8 | 30 |
125 | 160 | 12 | 35 |
160 | 160 | 18 | 40 |
200 | 224 | 28 | 55 |
250 | 224 | 56 | 60 |
315 | 280 | 90 | 75 |
400 | 355 | 280 | 95 |
500 | 400 | 900 | 115 |
(記) | 1.表示能力は粉体物性、角度、他諸条件により変わります。 |
2.上記より大きなサイズも製作しております。 |
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■ エアースライダー・エアースライドとは |
空気を使って、物を浮かせるようにして滑らせるものであれば、エアースライダー、エアースライドと呼称して不自然はなく、このようなものの名称は色々存在しうるでしょう。
ここでは、フルード工業のテリトリーである粉体輸送用に絞ってご説明いたします。 |
● 粉体輸送用エアースライダー(エアースライド)の原理 |
粉体は適切に流体を混合すると、摩擦抵抗を失い、あたかも流体のような性質になります。これを流動化といい、地震などのとき砂地で起きる流動化現象は、まさにこれです。
粉体輸送の分野でもこの原理を応用し、粉体に空気などの気体を適切な量と方法で混合すると、粉体が流動化(エアレーション)し、あたかも流体であるかのように波打ち始め、これにわずかな傾斜を与えると、流体と同様に流れ下ります。これをコンベアとして利用したのがエアースライダー(エアースライド)です。 このコンベアは重力エネルギーを利用しているので、動力が他の方式に比してずっと低く、構造もシンプルなのが大きな特徴です。 |
● エアースライダー・エアースライドの呼称について |
エアースライドの呼称は米国のFuller社の登録商標で日本のメーカーが提携、使用していたものです。その後、日本での文献にも一般名的にこのエアースライドが使われ、他のメーカーのカタログなどにもエアースライドの呼称が散見されました。
ちなみに、1975年以後に日本の提携先が、登録商標であることを警告した経緯がありますが、現在は登録されていません。 フルード工業では創業当時(1969年)未だ登録されていた時代であったのでこの呼称を避け、一般名としてのエアースライダーを採用し、現在に至っています。
注.エアースライドはホームページ上の表記で、実際に登録されたものはエアスライドです。 |
エアースライダー(エアースライド)の外観例 |